よこすか海軍カレーとは?

カレーライスが家庭に普及したルーツは旧日本海軍にある。
明治期の海軍の食事はご飯、味噌汁、漬物という和食であったが、長期の航海の際、脚気に罹る乗組員が多いことに悩んでいた。
原因が食事にあると判断した海軍は、イギリス海軍から西洋食をとりいれ、その中にカレー味のシチューがあった。イギリス海軍はパンにつけて食べていたが、日本海軍には馴染めず、小麦粉を加えトロミをつけてご飯にかけて食べるようにアレンジした。
このカレーが日本のカレーライスのルーツである。
調理が簡単で、栄養バランスの良いカレーライスは、日本人の嗜好にマッチしたようで、海軍の人気メニューとなるとともにこの兵隊達によって全国に広まり、各家庭に定着した。
横須賀は海軍とともに歩んできた街であり、この横須賀からカレーが広まった。

平成11年5月20日、海軍ゆかりの地として歩んできた街「横須賀」は 日本で食されるカレーのルーツである「海軍カレー」を、 新たに「 よこすか海軍カレー 」と名付け、 横須賀が「カレーの街」たることを宣言したのである。


●カレーの日について
かつて海軍では土曜日がカレーの日であり、長期の航海に出た際、曜日を確認するのに役立ったようです。海上自衛隊でも、当初土曜日がカレーの日でしたが、週休二日制の導入により、現在、金曜日がカレーの日となっており、 北から南まで4万5千人もの隊員が昼食にカレーを食べているといわれています。

現在、 横須賀市、横須賀商工会議所、海上自衛隊横須賀地方総監部の3者が中心となり、カレーによるまちおこしを推進するための組織「カレーの街よこすか推進委員会」を発足。カレーの街よこすかのPRの一環としてカレーの日を設定。
市内の飲食店や公共施設、大手企業などの食堂で金曜日の定食にカレーを取り入れてもらうなど、 金曜日にカレーを食べてもらえるようアピールしています。
また、横須賀市では学校給食でもカレーの街にふさわしく、献立にカレー料理を増やしています。

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